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膀胱がん

膀胱癌

膀胱がんは、泌尿器科領域では、前立腺がんに次いで2番目に頻度の高いがんです。

発症年齢は60〜70歳が最も多く、男女比は約3:1と男性に多くみられます。リスク要因として、喫煙、職業性曝露(ナフチルアミン、ベンジジン、アミノフェニル)などが考えられています。

男女合わせて年間約2万人が新たに膀胱がんと診断されますが、男性に約3-4倍多く発生します。

症状

血尿や頻尿、排尿時の痛み、尿が残る感じ、切迫した尿意などがあります。がんが進行すると、尿が出にくくなったり、わき腹や腰、背中が痛んだり、足がむくんだりします。

検査

①尿検査

尿に血液やがん細胞が含まれているかどうかを確認する検査です(尿潜血検査、尿細胞診)

②超音波検査(エコー)

膀胱がんの位置や形、臓器の形や状態、周辺の臓器との関係などを確認するための簡便な検査です。

③膀胱鏡検査

内視鏡を尿道から膀胱へ入れて、がんがあるかどうかを確認する検査です。膀胱がんの診断と治療方針の決定のために、必ず行う検査です。

④CT検査

膀胱がんの存在や広がりを見たり、リンパ節やほかの臓器への転移を確認したりするための検査です。

⑤MRI検査

膀胱がんの存在や広がりを見たり、ほかの臓器への転移を確認したりするための検査です。

治療

膀胱がんは、まず内視鏡手術である経尿道的内視鏡的切除術(TUR-Bt)による治療が行われます。この手術の結果により、癌かどうか、悪性の程度、浸潤度などを診断することができます。

表在性膀胱がんであれば、内視鏡手術で完全に切除することで根治が可能ですが、腫瘍が多発している場合や、表在性でも悪性度が高い場合、粘膜内に存在する腫瘍(上皮内がん CIS)では、再発する可能性が高いため、追加治療として膀胱内に抗がん剤やBCG結核ワクチンを投与することがあります。

浸潤性膀胱がんの場合は、膀胱全摘除術(男性では膀胱と前立腺、女性では膀胱と子宮を摘除する)を必要とする可能性が高くなります。

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