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骨粗鬆症

1.骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。

日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、

その数は増加傾向にあります。

 

2.病態と要因

からだの中の骨は生きています。同じように見えても、

新たに作られること(骨形成)と

溶かして壊されること(骨吸収)を繰り返しています。

このバランスが崩れることで骨粗鬆症がおこり、骨密度が低下します。

 

女性ホルモンが骨の代謝を調節しているために、

閉経により女性ホルモンが減少すると骨粗鬆症を発症しやすくします。

 

介護、要支援の原因として、運動器の障害 (骨折・転倒、関節疾患)は、

要支援、要介護となる原因の1位です。

寝たきりにならず元気に年齢を重ねるために、

骨粗鬆症の予防、早期発見・早期治療はとても大切です。

 

3.骨密度

骨の強さを数字で表したものです。

YAM値(Young Adult Mean 若年成人平均値):骨密度を評価する指標の一つです。

20歳から44歳までの健康な同性の平均骨密度を100%としたときに、

あなたの骨密度が何%かを示しています。

 

【検査方法】

当院では、手のX線検査で、骨密度検査を行っています(DIP法)。

      FUJIFILM ホームページ デジタル骨塩定量測定サービス+DIP for DRより引用

 

当日、検査結果をお渡しして、ご説明しています。

 

【検査結果】

YAM

骨の状態

80%以上

正常

70〜80%未満

骨量減少(注意が必要)

70%未満

骨粗鬆症

 

 これまで、脆弱性骨折の既往がない方であれば、

 若い方と比較して80%以上あれば、正常。

 70~80%であれば、骨量減少

 70%未満であれば、骨粗鬆症 ということになります。

 

 (脆弱性骨折とは、立った状態から転倒して骨折するなどの

  軽微な外力によって発生した非外傷性骨折のことです。)

 

4. 血液検査検査項目

代謝マーカー:骨は毎日、こわされ(吸収)て、

作られる(形成)をくり返しています。

そのバランスを見るのが「骨代謝マーカー」です。

名称

説明

略称の意味

TRACP-5b

骨吸収マーカー

破骨細胞に特異的に存在する酵素。

骨がこわされている量(骨吸収)を反映。

酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ5b

Total P1NP

骨形成マーカー

骨を作る骨芽細胞がⅠ型コラーゲンを生成する過程で放出される物質。

骨が作られている量(骨形成)を反映。

Ⅰ型プロコラーゲン-N-プロペプチド

 

ビタミンD

腸管からのカルシウムの吸収を促進し、

適切な血清カルシウムとリンの濃度を維持する働きがあります。

日本人の98%が、ビタミンDが不足しているという報告があります。

 

名称

説明

 

25(OH)₂D

血中のビタミンD

ビタミンD欠乏や不足の評価、骨粗鬆症やくる病の評価に用います。

25-ヒドロキシビタミンD

 

基準値と判定の目安

状態

ng/ml

欠乏

<20

不足

20〜30

正常

30〜50

過剰

>100

 

5. 予防

どのように骨粗鬆症を予防したらよいでしょうか?

 

 ◎ 食事

  • カルシウム

  牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など

 ※ 骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウムの

  摂取推奨量は、1日700~800㎎です

 

  • ビタミンD

  サケ、ウナギ、キクラゲ、きのこ、卵など

 

 

 

 

 

◎ 運動

 骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。

 散歩を日課にしたり、階段の上り下りを取り入れるなど、

 日常生活のなかでできるだけ運動量を増やしましょう。

 

 

 

◎ 避けた方がよいもの

 スナック菓子、インスタント食品の頻繁な摂取

 アルコールの多飲

 カフェインの多飲

 喫煙

 

 

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