骨粗鬆症・いつの間にか骨折
骨粗しょう症とは?
骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
骨粗しょう症になっても症状はないのですが、以下のような症状があるときは
「いつのまにか骨折」を起こしていることがあります。
・ 背が縮んできた
・ 腰が曲がってきた
・ 背中や腰が痛い
「いつの間にか骨折」とは、骨粗しょう症により背骨の椎体がつぶれる骨折
「脊椎圧迫骨折」のことです。
じわじわと骨折が進行するため、痛みを感じず、気づかないことがあります。
骨粗しょう症に気づかずに、転倒すると足の付け根の骨(大腿骨)骨折を起こして
しまうこともあります。
女性ホルモンが骨の代謝を調節しているために、
閉経により女性ホルモンが減少すると骨粗鬆症を発症しやすくします。
介護、要支援の原因として、運動器の障害 (骨折・転倒、関節疾患)は、
要支援、要介護となる原因の1位で
寝たきりにならず元気に年齢を重ねるために、
検査
当院では、
FUJIFILM ホームページ デジタル骨塩定量測定サービス+DIP for DRより引用
当日、検査結果をお渡しして、ご説明しています。
結果
正 常 | YAM の 80%以上 |
骨量減少 | YAM の 70%以上~80%未満 |
骨粗鬆症 | YAM の 70%未満 |
YAM(Young Adult Mean ):若年成人平均値(20~44 歳)
YAMというのは、20~44歳の若い方の骨密度の平均値です。
若い方の平均と比較して、どれくらいの骨密度があるかということで
診断をします。
これまで、脆弱性骨折の既往がない方であれば、
若い方と比較して80%以上あれば、正常。
70~80%であれば、骨量減少
70%未満であれば、骨粗鬆症 ということになります。
脆弱性骨折とは、立った状態から転倒して骨折するなどの
軽微な外力によって発生した非外傷性骨折のことです。
予防
どのように骨粗鬆症を予防したらよいでしょうか?
大切なことは、食事と運動、日光になります。
◎ 食事
- カルシウム
牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
※ 骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウムの
摂取推奨量は、1日700~800㎎です
- ビタミンD
サケ、ウナギ、キクラゲ、きのこ、卵など
◎ 運動
骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。
散歩を日課にしたり、階段の上り下りを取り入れるなど、
日常生活のなかでできるだけ運動量を増やしましょう。
◎ 避けた方がよいもの
スナック菓子、インスタント食品の頻繁な摂取
アルコールの多飲
カフェインの多飲
喫煙