精巣上体炎
精巣上体炎とは
精巣のとなりにある精巣上体に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。
高齢者では、前立腺肥大症などで残尿が増えると細菌による尿路感染が起こりやすくなり、これが原因で炎症を起こします。
若い人は、細菌のほかに、クラミジアや淋菌などの性病が原因で炎症を起こすことがあります。
症状
精巣上体の痛みで始まり、陰のう全体に痛みが広がっていきます。陰のうが張れて、全身の発熱も起こります。
放置すると陰のうに膿がたまり、皮膚が破れて膿が出てくることもあります。
診断
触診やエコー、検尿で診断します。
検尿で尿路感染の有無も調べ、性感染症の疑いがある場合にはクラミジア検査や淋菌の検査を行ないます。
治療
①抗菌薬
軽症であれば内服治療、重症の場合は入院して点滴で抗菌薬を投与します。
②手術
悪化すると陰嚢内に膿がたまってしまい、切開や精巣上体の摘出が必要になることもあります。