腎結石、尿管結石、膀胱結石
尿路結石症
尿中にできた結石によって激しい痛みや血尿が起きる病気です。中でも腎結石や尿管結石は、カルシウムを主成分とするものが約80%占めており、2005年に日本で行われた全国疫学調査によると、男性で7人に1人が、女性では15人に1人が一生に一度はかかると言われています。
原因
尿路結石の原因は多岐にわたっています。先天的なもの、他の病気(前立腺肥大症や尿路感染など)によるもの、水分摂取の不足、食生活の偏りなどが挙げられます。
症状
結石の出来ている部位によっても異なりますが、突然の激痛(腰背部・側腹部・下腹部など)、鼠径部(そけいぶ)への広い痛み、血尿、吐き気・嘔吐が現れた場合には、尿路結石を念頭において精密検査をする必要があります。
検査
①検尿・
結石があると血尿になったり、尿中に最近が
②レントゲン KUB
結石はレントゲンでうつることがあります。
③エコー
結石があると水腎症になることがあり、診断の助けにします。
④CT
レントゲンでうつらない結石も、CTなら診断できます。
⑤採血
結石があると腎機能が悪化したり、感染所見が高値になることがあります。
結石の原因として高尿酸血症を見つかることがあります。
⑤結石分析
結石の成分を調べることで、今後の再発予防に役立ちます。
治療
対症療法
5mm程の小さい結石の場合は、適切な薬剤の投与と水分の摂取、軽い運動で自然排石されることも少なくありません。飲水を多くして、痛い時は鎮痛剤で対応します。
手術療法
自然排石が期待できない場合は、連携病院に紹介し手術をお勧め致します。
①体外から衝撃波を当てて結石を破砕する方法(ESWL)。
②尿道から内視鏡挿入しレーザーで結石を破砕する方法(TUL)