メニュー

前立腺肥大症

・前立腺肥大症とは、前立腺が肥大して様々な排尿の症状を引き起こす病気です。尿が出にくい、残尿感、頻尿、尿失禁などの症状を認めます。

・前立腺肥大症を長期間放置すると、膀胱炎、膀胱結石、膀胱機能障害、腎機能障害などを引き起こす場合がありますので、悪化する前に治療が必要です。

・検査は、排尿日誌をつけたり、検尿、エコー、尿流残尿測定などを行い、前立腺肥大症の重症度を評価します。

・治療は、薬物療法が基本です。尿道を広げる薬や前立腺を小さくする薬の他、前立腺肥大症に合併する過活動膀胱の薬を組み合わせたりします。薬では効果がない場合には、内視鏡手術(尿道から電気メスやレーザーを用いる手術)を行います。手術が必要な場合には、提携施設などにご紹介いたします。

前立腺肥大症とは

前立腺が肥大して様々な排尿の症状を引き起こす病気です。50歳代では半数ほどが前立腺肥大となると言われています。

 

原因

加齢により男性ホルモン環境の変化が関与すると言われています。

 

危険因子

加齢、遺伝的要因、食生活、肥満、高血圧、高血糖、脂質異常などがあげられます。

 

症状

前立腺肥大により尿道が狭くなることにより、①排尿時の症状、②畜尿時の症状が出現します。

①排尿時の症状(排尿する時の症状)

・尿が出にくい、尿の勢いが弱い、尿の切れが悪い、残尿感がある

②畜尿時の症状(尿が貯まった時の症状)

・頻尿、急な尿意、尿失禁

以上の症状を長期間放置すると、膀胱炎、膀胱結石、膀胱機能障害、腎機能障害などを引き起こす場合があります。

 

検査

問診、専門的な検査によって、前立腺肥大症を検査します。

当院には専門的な検査機器が揃っておりますので、しっかり検査することができます。

①自覚症状の評価

IPSS、OABSSなどの問診票で評価します。

②直腸内指診

前立腺の大きさ、硬さなどを評価します。

③尿検査

膀胱炎の有無、血尿の有無などを調べます。

④尿流測定

尿の勢いや、腹圧排尿の有無などを調べます。

⑤残尿測定

残尿の有無を調べます。

⑥血清PSA測定

前立腺癌の腫瘍マーカーです。一般的にはPSA値が4以上だと前立腺がんの可能性があり精査が必要です。若い方の場合はPSA4以下でも前立腺癌の可能性があります。

※PSA高値の原因には、前立腺がんの他に、前立腺肥大症、前立腺炎があります。自転車の乗りすぎなどでPSAが高値になる場合もあります。

⑦超音波検査

前立腺の大きさや形状、膀胱結石の有無などを調べます。

⑧排尿日誌

1日を通じて排尿回数、排尿量を調べ、実際の排尿状態を確認します。

 

治療

・症状がある場合や、症状がなくても残尿が多い場合には、薬物治療を行います。

・薬物治療でも効果がない場合や、膀胱結石を合併したり、膀胱炎などを繰り返す場合には、手術もお勧めいたします。手術が必要な場合は、患者様のご希望を聞きながら連携病院に紹介させて頂きます。

①薬物治療・・・異なる作用機序による薬を組み合わせて治療します。

・α1遮断薬(ハルナール、フリバス、ユリーフなど):前立腺によって狭くなった尿道を広げます。

・ホスホジエステラーゼ5阻害薬(ザルティア):前立腺の血流を改善したり、前立腺によって狭くなった尿道を広げます。

・5α還元酵素阻害薬(アボルブ):前立腺を小さくします。

・漢方薬:頻尿などの症状を改善します。

②手術治療・・・内視鏡下に電気メスやレーザーで前立腺を切除・蒸散します。

手術が必要な場合には、責任をもって提携病院などにご紹介いたします(患者様がご希望の病院に紹介することが可能です)

TUR-P(経尿道的前立腺切除術):尿道から内視鏡を挿入し、内視鏡の先端に装着した切除ループに電流を流し(電気メスと同じ)、肥大した前立腺を尿道側から切除する方法です。

・HoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術):尿道から内視鏡を挿入し、レーザーを照射しながら、肥大した前立腺(内腺)と外腺の間を剥離して、内腺の部分を塊としてくり抜きます。

・PVP、CVP(レーザー前立腺蒸散術):尿道内視鏡を挿入し、レーザーを照射して、肥大した内腺を蒸散(蒸発)させながら、切除します。

・ウロリフト(経尿道的前立腺吊り上げ術):尿道から内視鏡を挿入し、前立腺内に小型のインプラントを埋め込み、肥大した前立腺を持ち上げて尿道を広げます。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME