糖尿病内科
ぜひ当院にご相談ください
■ 健診で血糖値が高めといわれた方
■ 糖尿病といわれたものの、治療が始められずにいる方
■ のどの渇き、体重減少、多飲、多尿など糖尿病を疑う症状がある方
■ 糖尿病治療を中断したままになっている方
■ ご自宅近くで通院されたい方
■ 外来でのインスリン導入、注射製剤の導入を希望されている方
■ 専門医、女性医師の診察をご希望の方
■ 持続血糖側測定器(リブレ、デクスコム)の使用を希望される方
糖尿病治療の目標は、糖尿病があっても健康な人と変わりない
人生を過ごすことにあります。
患者様には、健康な人と変わりない寿命、生活の質を保ち、
豊かな人生を送っていただきたいと考えています。
これまで総合病院の外来でも、患者様の生活の様子やご希望を
伺いながら、治療をしてきました。
外来でのお付き合いも長くなると、ご家族や仕事などの
治療以外の話も増えていき、患者様の笑顔は
生活習慣病外来の楽しみでもあります。
新しく当院を受診していただいた患者様との関係は
いちからのスタートとなりますが、
患者様に信頼していただけるように努めてまいります。
当院を受診される場合
ご予約がなくても診察しておりますが、
予約がある方を優先しておりますので、インターネットもしくは
お電話 (03-5848-8777)でご予約をおとりください。
これまでの健診結果、採血結果、お薬手帳などがございましたら、
来院時にお持ちください。
また、診療情報提供書(紹介状)は必須ではありません。
自己血糖測定をされている方は、いまご使用されている血糖測定器、
穿刺器具をお持ちいただけると、スムーズです。
当院での検査
血糖値とHbA1cだけであれば、指先の採血で検査が可能で、
当日10分程度で結果がでます。
前回受診時の採血結果ではなく、当日のHbA1cを確認して治療ができるので
食事・運動やお薬を調整した効果が分かりやすくなります。
その他の肝機能や腎機能などの血液検査は、静脈からの採血が必要です。
また、糖尿病性腎症の予防のために、尿検査を行っています。
境界型糖尿病の方には75g糖負荷試験もお勧めしています。
・境界型糖尿病と75g糖負荷試験
空腹時血糖値が上昇する前に、「血糖値スパイク」などと言われるように
食後血糖値が上昇することが多くあり、健診は空腹時血糖のみを検査するので
食後高血糖を見逃すことがあります。
そこで、境界型糖尿病の方には、75g糖負荷試験をお勧めしています。
75g糖負荷試験では、血糖値とインスリン値を測定しますので
食後高血糖の有無と一緒に、インスリン分泌がどのようなタイプの
糖尿病なのかも測定できます。
【検査手順】
1. 前夜9時から10時間以上絶食(飲水可)(ただし、絶食は14時間以内)
2. 翌朝9時頃に開始します。まず、 空腹のままで採血・採尿します。
3. ブドウ糖液をのみます(サイダーのような味です)を飲みます。
4. 負荷後30分、60分と120分に採血をします。
・検査終了まで喫煙、運動は控えて、院内で安静に過ごしてください。
75g糖負荷試験が推奨される場合(糖尿病の疑いがある方)
・空腹時血糖値 110~125 mg/dL
・随時血糖値 140~199mg/dL
・HbA1c 6.0~6.4%
75g糖負荷試験を行うことがが望ましい場合(糖尿病の発症リスクが高い方)
血圧、脂質異常症、肥満など動脈硬化リスクを持つ場合
・空腹時血糖 100~109mg/dL
・HbA1c 5.6~5.9%
当院でできる治療
当院は、食事療法や運動療法のみでの治療、
内服薬での治療、注射製剤(インスリン、GLP1製剤)での治療
強化インスリン療法での治療、自己血糖測定の継続が可能です。
患者様のご希望を伺い、治療をご提案いたします。
内服薬なしで治療される場合も、2~3か月に1回程度の指先での採血で、
血糖値とHbA1cの推移を確認することができます。
インスリン注射をされている方は、24 時間連続して血糖の変動を測定できる
Free Style リブレ(フリースタイル リブレ)、
Dexcom G6 (デクスコム) での血糖測定もできます。
当院ではインスリンポンプは取り扱っておりません。
糖尿病とは
インスリンの作用不足により、血糖値が慢性的に高くなる病気です。
糖尿病は、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、
その他の機序・疾患 (膵臓、肝臓の疾患など) によるもの、
と4つに分類されます。
1型糖尿病は、自己免疫異常などにより膵β細胞からのインスリン分泌が
枯渇して発症する糖尿病です。治療は、インスリンが必要になります。
2型糖尿病は、インスリン分泌低下が主体のものと、
インスリンの作用が効きにくい (インスリン抵抗性) 主体のものとに大別されます。
2型糖尿病は、遺伝因子に肥満、過食、加齢などの環境因子が加わって発症し、
糖尿病の90%以上を占めます。いわゆる生活習慣病の糖尿病は2型糖尿病ですが、
アジア系では、インスリン分泌が悪く、痩せていても糖尿病を発症する方が
多くいらっしゃいます。採血検査で、インスリンの分泌能を調べられますので
お薬を使用しても、食事を気を付けても、糖尿病のコントロールがうまく
いかない方はインスリン分泌を調べ、分泌能にあわせた治療をご提案いたします。
糖尿病の合併症
糖尿病の合併症には、急性合併症と慢性合併症があります。
合併症の発症、進展を予防することが大切です。
急性合併症:口渇、多飲、多尿、体重減少などの症状がある場合は、
早急に治療が必要になりますので医療機関を受診してください。
慢性合併症:糖尿病に特有の細小血管障害 (神経障害、網膜症、腎症)に加えて、
大血管障害 (脳血管障害、冠動脈疾患、末梢血管障害) 、足病変 (潰瘍、白癬など)、
歯周病などがあります。
足病変はご自身で気づきにくいこともありますので、
当院では定期診察の中でフットチェックもさせていただきます。
糖尿病の治療
治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の3本柱から成っています。
血糖コントロールの指標となるHbA1cは、当日数分で結果が分かりますので
迅速な対応が可能です。
また、内服薬での治療だけではなく、
注射薬(インスリン、GLP1作動薬)の導入、治療にも対応しております。
目標となるHbA1cは使用する薬剤、年齢によって異なり、
またご自身の糖尿病の病態、インスリン分泌能によっても、
適した治療は異なります。
当院では、患者様のご希望を伺いながら、病態にあわせた治療をお勧めいたします。
現在の糖尿病薬は、以下のように分類されます。
腎機能などを検査して、薬剤のご変更をご提案することもあります。
●分泌促進系(血糖依存性)
DPP-4阻害薬
GLP-1受容体作動薬
●分泌促進系(血糖非依存性)
スルホニル尿素剤(SU剤)
速攻型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
●分泌非促進系(インスリン抵抗性改善薬)
ビグアナイド薬
チアゾリジン薬
グリミン系
●分泌非促進系(糖吸収・排泄調整系)
α-グルコシダーゼ阻害薬
SGLT2阻害薬
そのほか、薬価や内服のしやすさなどで
合剤(複数の薬効成分を一つの薬の中に配合した医薬品)を
ご提案することもあります。
患者様のご希望とあわせて選択いたします。
糖尿病関連の注射製剤(インスリン製剤、GLP1製剤)についても、すべて処方可能です。
インスリン製剤については、インスリン製剤がペン型の注入器と一体になっている
プレフィルドタイプと カートリッジ交換タイプとがあります。
プレフィルドタイプは、軽くて持ち運びしやすいという利点がありますが
カートリッジ交換タイプのほうが総合的な薬価が抑えられるという利点もあります。
患者様の生活に合わせて使い分けられるように、ご提案させていただきます。