9価の子宮頸がんワクチンが公費で接種できるようになりました!
2023年4月から、子宮頸がんワクチンの接種が大きく変わりました!
そのことをうけて、昨年12月に引き続き、院内で勉強会を行いました。
院長以外は女性スタッフで、娘さんがいるスタッフもいるので、
子宮頸がんワクチンは身近なこととして、勉強会では積極的な質問もありました。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、 性的接触のある女性であれば
50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等
多くの病気の発生に関わっています。
主な変更点は下記の通りです。
① 9価のシルガード9が公費で接種できるようになりました(無料)。
② 9歳から15歳未満で接種を開始する方は、これまでのワクチンは
3回接種が必要でしたが、シルガード9で2回接種と
することができるようになりました。
③ 定期接種、キャッチアップ接種ともに
途中まで他の子宮頸がんワクチンを接種した方も、
残りの接種をシルガード9に変更することができるようになりました。
9価ワクチンとは?
HPVにはいくつかの種類(型)があります。
9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。
その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、
7種類の高リスク型HPV(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の
感染を予防することができます。
2価のサーバリックス、4価のガーダシルは 子宮頸がんの原因の50~70%を占める
2種類の高リスク型HPV16/18型を予防できます。
4価のガーダシルは、9価のシルガード9は尖圭コンジローマなどの原因となる
低リスク型HPV6/11型も予防できます。
ワクチンの違い
商品名 | サーバリックス | ガーダシル | シルガード9 | |
予防できる HPVの数 |
2種類 | 4種類 | 9種類 | |
予防できる HPVの種類 |
高リスク型 | 16・18 | 16・18 |
16・18・31・33・ 45・52・58 |
低リスク型 | 6・11 | 6・11 |
日本では、子宮頸がんワクチンは女性のみの接種ですが、
アメリカ、オーストラリア、イギリスでは男性にも
子宮頸がんワクチンの接種が推奨されています。
これは、性交渉を通して、HPVが一般的の人に
普通に感染するウイルスであるためです。
HPVは子宮頚がん以外にも、中咽頭がんなどの頭頚部がん、
肛門がん、陰茎がんなど様々ながんの原因となります。
HPVは女性の問題だけではないので、
日本でも男性への子宮頸がんワクチンの接種が広がると良いと思っています。
また、子宮頸がんは、他のがんに比べて、若い世代で発症するがんです。
接種の機会をのがした方も、キャッチアップ接種の制度がある期間中に
今回シルガード9が適応となったタイミングですので、
ぜひ接種していただければと思います!
接種当日は、下記をおもちください。
・ 接種券
・ 母子手帳(お持ちの方)
24時間、インターネット予約ができます。
ご予約は、インターネット予約
> ワクチン
> 子宮頸がんワクチン を
ご選択ください。
ワクチンの日程変更はできますが、
注文と在庫確保の関係上、
申し訳ありませんが、いったん予約した
ワクチンの接種キャンセルは
ご遠慮ください。
インターネット予約は、こちらから
お願いします。