毎日から週1回へ。新しいインスリン製剤「アウィクリ®」|第69回日本糖尿病学会報告
こんにちは。練馬区の糖尿病内科、富士見台ほまれクリニック泌尿器科・糖尿病内科の副院長の塩見美帆です。
5月21日から23日に大阪で開催された「第69回日本糖尿病学会年次学術集会」に、今回はWEB配信を利用してオンラインにて参加いたしました。
多くの貴重な講演を視聴し、日々の臨床に直結する最新の知見を深めることができ、大変有意義な学びとなりました。
今回の学会でも様々な進歩が報告されていましたが、今回は「インスリン治療の進化」、
特に週1回投与の基礎インスリン製剤についてお伝えしたいと思います。
■ 待ち望んでいた週1回投与の基礎インスリン「アウィクリ®」
私は、世界初の週1回投与の基礎インスリン製剤である「アウィクリ®(一般名:インスリン イコデク)」に、臨床試験の段階から注目しており、
「早く実際の現場で、毎日の注射に悩む患者様にお届けしたい」と、発売を心待ちにしていました。
しかし、新薬には発売開始から1年間は、最大で14日分しか処方できない保険診療上のルールが存在します。
そのため、これまでは患者様に2週間おきにご来院いただく必要があり、
通院負担の観点から、クリニックの現場では導入が難しいという壁がありました。
■ 2025年12月より長期処方が可能に
この状況が、2025年12月に処方制限が解除されたことで大きく変わりました。
ようやく長期処方が可能になり、当院でもアウィクリ®をご提案する患者様が増えています。
これまで「毎日打つのが当たり前」だったインスリン注射が「週に1回」で済むようになる――。
この治療法の変化は非常に大きく、実際に導入された患者様からも、
「格段に生活が楽になった」
「精神的な負担が減った」
といったお喜びの声をたくさんいただいております。
週1回のGLP1受容体作動薬と組み合わせて、週1回投与の2種類の注射薬を使用される患者様もいらっしゃいます。
私自身、以前の治療法に比べて、患者様のご負担が大幅に軽減されたと実感しております。
■ 進化する糖尿病治療を、地域の皆さまへ
今回の糖尿病学会でも、こうした最新製剤のエビデンスや、より効果的な活用法について多くの議論が交わされていました。
残念ながら現地に赴くことはできませんでしたが、進歩が著しい糖尿病の治療薬の最新動向に触れ、医療の進化を改めて実感いたしました。
当院では、患者様の生活の質(QOL)を考え、毎日の負担を減らし、より生活に寄り添った治療ご提案しております。
インスリン注射に対して 「大変そう」「毎日は難しい」と抵抗を感じる方は少なくありません。
しかし、「週に1回だけでいいなら・・」とインスリン注射を始められた患者様からは、「想像していたより楽で、これなら続けられる」というお声をよく伺います。
お悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
