子宮頸がんワクチン キャッチアップ接種の期間延長について
現在、子宮頸がんワクチンの予防接種を受ける機会を逃してしまった方(1997年4月2日~2008年4月1日生まれ)を対象に、キャッチアップ接種を実施しています。
多くの方が接種を希望され、ワクチンが一時的に不足しましたが、現在は接種を受けていただける状況となっております。
そのため、キャッチアップ接種の期間が2026年3月31日まで、1年間延長されることになりました。
ただし、2025年3月31日までに、HPVワクチンを少なくとも1回以上接種していることが条件です。
また、現在定期接種対象である高校1年生相当(2008年4月2日~2009年4月1日生まれ)の方も同様に延長されます。
まだ接種されていないご家庭がありましたら、3月31日までに子宮頸がんワクチンの1回目接種をご検討ください。
ご希望の方は、WEB予約 > ワクチン > 初診・再診 > HPVワクチン(シルガード9) からご予約ください。
ご来院時には、各自治体の接種券をお持ちください。
その後、接種が一時中断される時期がありましたが、現在は接種が再開されており、さらに9価の「シルガード」によって予防できるHPVウイルスの型が増えています。
子宮頸がんにかかる女性の約15%が20~30代です。また、子宮頸がんの前段階である上皮内がんを含めると、約38%が20~30代です(1)。
さらに、子宮頸がんは女性の妊娠・出産年齢と重なることが多いため、特に女性にとって深刻な病気です。
1)国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録/厚生労働省人口動態統計)全国がん罹患データ(2016年~2020年)および全国がん死亡データ(1958年~2023年)
アメリカでHPVワクチンが導入されて以降、若い年代ほど子宮頸がんの前がん病変(CIN2+およびCIN3+)が減少しているという報告があります。
Weekly / February 27, 2025 / 74(6);96–101
がんで苦しむ方が少しでも減少することを願っています。