ワクチン
当院では各種ワクチン接種を行い、病気の予防に力を入れています。
【費用一覧】
ワクチン名 | 費用(税込) | 接種券がある方 |
インフルエンザワクチン |
1回目 3500 円 2回目 3000 円 |
無料 |
肺炎球菌ワクチン (ニューモバックス) |
8000 円 |
1500円 |
帯状疱疹ワクチン |
弱毒生水痘ワクチン 8000円 不活化ワクチン (シングリックス) 22000 円×2回 |
(練馬区) 弱毒生水痘ワクチン 4000円 不活化ワクチン (シングリックス) 11000 円×2回
|
麻しん風しん混合ワクチン |
9000 円 (入荷時期は未定) |
無料 |
ムンプスワクチン (おたふく) |
6300 円 | |
B型肝炎ワクチン |
5500 円 | |
日本脳炎ワクチン |
7000円 | 無料 |
子宮頸がんワクチン |
ガーダシル(4価)17800 円 × 3回 シルガード(9価)29800 円 × 3回 |
無料 |
・インフルエンザ以外のワクチンは予約が必要です。
・インフルエンザワクチン、帯状疱疹ワクチン以外の任意接種ワクチンで
費用がかかるワクチンについては、
予約時に費用をお支払いいただいております。
*麻しん風しん混合ワクチンについて*
都内で麻疹患者様が発生したことをうけて、
麻疹抗体検査・ワクチンのお問い合わせが増えていますが、
当院では、ワクチン接種前に抗体検査を受けていただいてます。
抗体検査の試薬が不足し始めているため、
検査から結果説明まで2週間お時間をいただいてます。
また、抗体検査の結果、抗体価が十分になかった場合でも、
現在、麻疹風疹混合(MR)ワクチンの供給が不足しており、
いつMRワクチン接種をご案内できるかは分かりません。
何卒ご了承いただきますよう、お願いいたします。
インフルエンザワクチン
ご予約は不要ですので直接ご来院ください。初診の方も接種できます。
インターネット予約、電話予約も受け付けております。
例年、11月末には在庫がなくなることが多く、ワクチン接種後に体内で
抗体ができるまでには2~3週間かかります。
ご希望の方は、インフルエンザ流行前にお早めにご検討ください。
【費用】
・任意接種の方(当院では5歳以上の方を対象にしています。)
1回目 3500円(税込)
2回目 3000円(税込)
(13歳未満の方は、2回接種が推奨されています)
・高齢者の方(高齢者インフルエンザ予防接種予診票をお持ちの方)
自己負担金 0円
中学生までは保護者同伴でお願いします。
未成年の方は、保護者の署名がある予診票を
お持ちになってください。(事前に受け取りに来てください)
【接種をお勧めする方】
- ご高齢の方、基礎疾患がある方(そのご家族の方)
- 集団生活をされている方
- 発熱が心配な方
- 受験生の方(そのご家族の方)
【ワクチン製造株】
本年度のインフルエンザワクチンでは、以下の4株がワクチン製造株として
選定されています。
( A型株2種、B型株2種)。平成26年まではA型2種、B型1種の
3価ワクチンでしたが、平成27年以降は、B型が1種追加されて
4価ワクチンとなり、B型インフルエンザ対する
効果がより高くなりました。
A型株
A/ビクトリア/1/2020(IVR-217)(H1N1)
A/ダーウィン/9/2021(SAN-010)(H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)
【ワクチンの効果について】
インフルエンザにかかるときは、インフルエンザウイルスが口や鼻などの
粘膜から体の中に侵入することから始まります。体の中に入ったワクチンは、
次に細胞の中に侵入して増殖します。
この状態を「感染」といいます。ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を
経て、発熱や喉の痛み等のようなインフルエンザの症状が出現します。
この状態を「発病」といいます。
発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の
重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。
これをインフルエンザの「重症化」といいます。
特に基礎疾患のある方や高齢の方では重症化する可能性が高いと
考えられています。
インフルエンザワクチンには、「発病」を抑える効果が一定程度認められて
いますが、ワクチンを打つことの最も大きな効果は、「重症化」を予防する
ことです。
国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している
高齢者については34~55%の発病を阻止し、
82%の死亡を阻止する効果があったとされています(注1)。
厚生労働省 インフルエンザ対策より
注1:平成11年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業
「インフルエンザワクチンの効果に関する研究」
肺炎球菌ワクチン
一般的に、65歳を過ぎると、肺炎に罹患するリスクが高まります。
肺炎球菌は、日常でかかる肺炎(市中肺炎)の中で最も多い原因菌として
知られています。
また、インフルエンザに罹患すると、2次感染として肺炎球菌に罹患する
確率が高いことも知られています。
このような感染症を予防するために、65歳を過ぎたら肺炎球菌ワクチンを
接種することが非常に重要です。
肺炎球菌ワクチンとは
肺炎球菌には90種類以上の血清型があり、定期接種で使用される
「23価肺炎球菌ワクチン(商品名:ニューモバックス NP)」は、
そのうちの23種類の血清型を予防の対象としたワクチンです。
この23種類の血清型は、成人侵襲性肺炎球菌感染症の原因の約6割~7割を占める
という研究結果があります。
★ 定期接種の方 ★ 接種券をお持ちください。
① 65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方。
定期接種の対象者は毎年度異なるため、
接種の機会を逃さないようにご注意下さい。
② 60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に障害がある方。
免疫の機能に障害がある方。
★ 任意接種の方 ★ 8000円(税込み)
上記以外の年齢の方。
過去に高齢者を対象にした23価肺炎球菌ワクチンの接種を受けたことがある方。
初回接種後5年たつと効果が弱まってくるので
5年ごとの接種が勧められています。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
体の左右どちらかの神経に沿って、
痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。
通常、皮膚症状に先行して痛みが生じます。
その後皮膚症状が現れると、ピリピリと刺すような痛みとなり、
夜も眠れないほど激しい場合があります。
多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、
神経の損傷によってその後も痛みが続くことがあり、
これは「帯状疱疹後神経痛(PHN)ピーエイチエヌ」と呼ばれ、
最も頻度の高い合併症です。
また、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎、顔面神経麻痺、
難聴などの合併症を引き起こすことがあります。
日本人成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルスが
体内に潜伏しており、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を
発症するといわれています。
50歳以上の方は、ワクチン接種が可能です。
帯状疱疹ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。
・生ワクチンは、病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて
製造されています。
・不活化ワクチンは、病原体となるウイルスや細菌の感染力を失活、
もしくは病原体を構成する物質をもとにして製造されています。
商品名 | 乾燥弱毒生水痘ワクチン | シングリックス |
ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種回数 | 1回 | 2回 |
費用(税込) | 8000円 | 22000円×2回 |
発症予防効果 | 51.3% | 50歳以上 97.2% 70歳以上 89.8% |
神経痛抑制効果 | 66.5% | 50歳以上 100% 70歳以上 85.5% |
効果の持続期間 | 5年程度 | 9年以上 |
長所 |
・費用が手ごろ ・1回接種で済む |
・予防効果が高い ・持続期間が長い |
短所 |
・予防効果で劣る ・持続期間が短い ・免疫低下の方は 接種不可能 |
・費用が高額 ・2回接種が必要 ・副反応が多い (接種部位の疼痛78% 3-7日で改善) |
麻しん風しん混合ワクチン
■風疹の追加的対策について
対象:1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までに
生まれた男性(風しんのみ)
背景:風しんは、平成30(2018)年7月末から令和元年(2019)年にかけて
30歳代から50歳代の男性を中心に、全国的に流行しました。
このような状況を受けて、風しん予防接種を受ける機会がなかった
昭和37(1962)年4月2日から昭和54(1979)年4月1日の間に生まれた
男性を対象に、風しん抗体検査および予防接種法第5条第1項の規定に基づく
風しんの定期予防接種を実施しています。
自治体から無料のクーポン券が発行されていますのでまずはクリニックで風しん抗体検
査を受けてみましょう。
抗体検査の結果、十分に抗体を保有していないことがわかった方は予防接種を受けるこ
とをお勧めします。
練馬区 健康部 保険予防課 予防係
https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/hoken/yobo/teiki_rubella_2019.html
■ 練馬区では、下記の方を対象に、風しん抗体検査費用と
風しん予防ワクチン接種費用を全額助成しています。
対象の方は、ぜひ検査を受けてください。
対象:① 妊娠を希望している女性
② 妊娠を希望している女性の同居者
③ 妊娠中の女性の同居者
①~③ いずれも19歳以上の方。
また、①~③とも、妊娠している方、風しんの既往がある方、
風しんの予防接種歴がある方は除きます。
希望されるか方は、まず練馬区 健康部 保険予防課 予防係
に申し込みをして、送付される書類をお持ちになり、
クリニックを受診してください。
抗体風疹抗体検査のために、予約が必要です。
検査の結果、抗体価が低い方については、ワクチン接種が対象になります。
※練馬区 健康部 保険予防課 予防係
https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/hoken/yobo/koutaikensa.html
子宮頸がんワクチン
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば
50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等
多くの病気の発生に関わっています。
2023年4月から、9価のシルガード9での定期接種ができるようになりました!
また、定期接種、キャッチアップ接種ともに
途中まで他の子宮頸がんワクチンを接種した方も、残りの接種を
シルガード9に変更することができるようになりました。
9価ワクチンとは?
HPVにはいくつかの種類(型)があります。
9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。
その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、
7種類の高リスク型HPV(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の
感染を予防することができます。
2価のサーバリックス、4価のガーダシルは 子宮頸がんの原因の50~70%を占める
2種類の高リスク型HPV16/18型を予防できます。
4価のガーダシルは、9価のシルガード9は尖圭コンジローマなどの原因となる
低リスク型HPV6/11型も予防できます。
ワクチンの違い
商品名 | サーバリックス | ガーダシル | シルガード9 | |
予防できる HPVの数 |
2種類 | 4種類 | 9種類 | |
予防できる HPVの種類 |
高リスク型 | 16・18 | 16・18 |
16・18・31・33・ 45・52・58 |
低リスク型 | 6・11 | 6・11 |
★定期接種★
対象: 小学校6年~高校1年相当の女性
★キャッチアップ接種★
通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢の間に
接種を逃した方を対象にキャッチアップ接種が行われています。
対象:平成9年度生まれ~平成17年度生まれの女性
(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性
過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない
これらの方々は、
令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間、
HPVワクチンを公費で接種できます。
接種スケジュール:
9価ワクチン(シルガード9)
シルガード9で接種を開始する方は、1回目の接種を受けるときの年齢によって、
合計2回または3回接種します。
厚生労働省 ホームページ9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について より引用
★任意接種の方★
商品名 | ガーダシル | シルガード |
4価 | 9価 | |
予防できるHPV | 16、18、6、11型 |
ガーダシルの4価に加えて 31/33/45/52/58型 が追加 |
費用(税込) | 17800 × 3回 | 29800円 × 3回 |
* 日本では、シルガード9の適応が9歳以上の女性のみであることから、
当院では、シルガード9の男性への接種をしておりません。
HPVワクチン接種を希望される男性の方は、ガーダシル接種となります。