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バセドウ病

バセドウ病は(Basedow病)は、患者様の血中に存在する

抗TSH抗体という自己抗体が、甲状腺膜上にあるTSH受容体を

持続的に刺激する結果、多量の甲状腺ホルモンが分泌されて、

甲状腺中毒症が起こる病態のことです。

甲状腺中毒症になると以下のような症状がおこります。

 

症状

  • 甲状腺が腫れる(甲状腺腫大)
  • 動悸・頻脈
  • 眼球が突き出るように大きくなる (眼球突出)
  • 汗が多くなる (多汗)
  • 手の震え (手指振戦)
  • 暑がりになる
  • 体重減少
  • 神経質・イライラした感じ・不安感などの精神症状
  • 月経異常
  • 下肢のむくみ  など多くの症状があります。

ご高齢の方では、甲状腺が腫れていないこともあります。

女性では更年期症状の症状と思っている患者様もいらっしゃいます。

 

診断

日本甲状腺学会の診断ガイドラインは以下のようになっています。

a)臨床所見
  1.頻脈、体重減少、手指振戦、発汗増加等の甲状腺中毒症所見
  2.びまん性甲状腺腫大
  3.眼球突出または特有の眼症状

b)検査所見
  1.遊離T4、遊離T3のいずれか一方または両方高値
  2.TSH低値(0.1μU/ml以下)
  3.抗TSH受容体抗体(TRAb)陽性、または甲状腺刺激抗体(TSAb)陽性
  4.典型例では放射性ヨウ素(またはテクネシウム)甲状腺摂取率高値、シンチグラフィでびまん性

 

1)バセドウ病
a)の1つ以上に加えて、b)の4つを有するもの

2)確からしいバセドウ病
a)の1つ以上に加えて、b)の1、2、3を有するもの

3)バセドウ病の疑い
a)の1つ以上に加えて、b)の1と2を有し、

 遊離T4、遊離T3高値が3ヶ月以上続くもの

 

検査

  1. 採血検査 

  (一般的な項目、内分泌学的なホルモン検査、自己抗体検査など)

     2.甲状腺超音波検査

診断基準のうち、b)検査所見 4の核医学検査をできる施設は限られており

費用も比較的高いことから、他の所見があっていれば核医学検査は行わずに

確からしいバセドウ病として治療を開始します。

また、バセドウ病では骨粗しょう症となることもあり、骨密度も測定します。

 

治療

薬物治療、アイソトープ治療、外科治療の3本柱がありますが、

日本では薬物療法が最も多く行われています。

一番多くつかうのは、チアマゾール(商品名:メルカゾール)という薬です。

副作用としては、頭痛 、 肝酵素上昇 、 脱毛 、 皮膚色素沈着 、 皮膚のかゆみ

消化器症状(悪心 、嘔吐 、 下痢 、 食欲不振) 、 めまいなどがあります。

重大な副作用としては、無顆粒球症があります。

無顆粒球症は、血液中の白血球の成分のうち顆粒球(特に好中球)が減少して、

その数がほとんどなくなる病気です。初期症状として、かぜや扁桃腺炎のときと

同様な発熱や喉の痛み、全身のけん怠感(だるさ)等があります。

無顆粒球症になると、細菌等に感染しやすくなり、肺炎や敗血症などの

重症感染症を起こします。投与開始後、特に2か月以内は無顆粒球症の頻度が多いので、

2週間おきに採血検査をする必要があります。採血検査をしていても、のどの痛みや

発熱があった場合には、ご連絡ください。

また、妊娠を希望される方は、甲状腺機能が安定していることや内服薬の調整が必要になりますので、

まずはご相談ください。

また、眼の症状(バセドウ眼症)が強い方は、眼科での検査が必要となりますので

眼科へご紹介いたします。

 

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